2013年08月10日

【世界陸上2013】ウサイン・ボルト選手、世界記録の可能性は?

今晩開催の世界陸上2013モスクワ大会。

初日からスタートする男子100mには、
花形競技としての、注目が集まっています。

その中でも当然のことながら、世界的には、
ウサイン・ボルト(Usain Bolt)選手(ジャマイカ)の、
「金メダル」争いという期待も少なからずあるとは思いますが、
今回の世界陸上においては、これまでボルト選手に競り勝った経験を持つ選手を含めて、
ライバルと目されていた選手の不出場を受けて、
彼の記録に対する期待の方が大きいように思えます。

そのボルト選手の記録。

目指すは自己ベスト記録でもあり、
世界記録、いや、人類最速記録である「9秒58」。



この記録をどこまで伸ばせるか、
これが今回彼に対する記録の期待になるでしょう。

今年は、9秒85がシーズンベストタイム
※世界で今季2番目の記録。1番はタイソン・ゲイ選手(アメリカ)。

昨年は、ロンドンオリンピックにおいて、9秒63の記録で金メダルを獲得しています。




これを踏まえて、彼が今回記録を出すためには、

1.フライングをせずにスタートを切る事
2.スタートが自身がしっくり来るスタートであること
3.先行する選手がおらず、リラックスして走れること
4.勝負だけにこだわらず、記録意識を自然と持っていること
5.風が味方になってくれること
6.レーストラック(競技上の環境)が記録が出しやすいものであること

が鍵になってくるでしょう。

フライングに関しては、
前回大会、世界陸上2011での決勝の記憶が蘇ります。

彼自身、頭を抱えて、
退場をするシーンは世界のため息を誘いました。

これは少なからず、以前から変更した、
フライングに対する新ルールの影響もあるでしょう。
※そのレースにおいて、どの選手がフライングをしたとしても、
一発で失格になってしまうというもの。
以前は、レース内で2回目以降が失格の対象でした。

これは彼の頭にもあるはずですが、
ロンドンオリンピックでは問題なく、スタートを切れています。

ただし、記録意識を持ちすぎると、
変な力みを生むばかりか、スタートを焦ってしまい、
フライングへ繋がるような小さな動き出しも生む可能性を秘めています。

スタートもドンピシャでなくても、
自分がしっくり来るスタートを切れることが大事でしょう。

焦っても良くないし、
かと言って、安全過ぎてもスタートから、
他の選手に先行されてしまい、焦りが出て、
中盤からの伸びが衰えてしまう可能性を秘めています。

また、勝負だけにこだわり過ぎると、
周りを意識しすぎて、伸びがなくなったり、
または、最後に勝ちを確信して、走りきる意識に繋がらない、
そんなこともあるかもしれません。

加えて、今回走るモスクワの競技場がある程度、
記録が出すやすい環境にあること。


これらの条件が全て揃ったとき、
彼がまた1つ、人類の可能性を、
引き上げてくれることでしょう。

まずは本日の予選。

どんな走りを見せてくれるのか、
彼の調子と競技場への相性を見る意味でもそこに注目しましょう。
posted by sekaisaisoku at 13:11| Comment(0) | 世界陸上2013モスクワ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【世界陸上2013】日本代表、桐生選手は今季世界ランキング1位に君臨!

世界陸上2013モスクワ大会目前、
各国の注目の選手たちは現地に入り、
調整を行っています。

そんななか、日本から男子100mに挑むのは、
桐生祥秀(Yoshihide Kiryu)選手、そして、山縣亮太(Ryota Yamagata)選手の2人。

それぞれ、日本歴代2位の10秒01という記録を持つ桐生選手、
そして、同5位の10秒07。

特に桐生選手に関しては、
今年10秒01をマークしたことによって、
「日本人初の9秒台」という期待が彼の肩には掛かっています。



そして彼への注目は日本国内だけに留まらず、
世界にも広がっています。

しかし、その観点は少し違うもののように見えます。

もちろん、日本国内で騒がれているように、
日本記録である「10秒00」を破ることであり、
それを達成することによって、日本人初9秒台に到達することも、
快挙と言えるものでしょう。

しかし、彼がこれだけ世界で注目を浴びた理由、
その記録的な挑戦においてだけではないのです。

それは、彼が今季男子100mにおいて、
「世界ランキング1位」に君臨しているという事実挙げられます。

「えっ」と思うかもしれませんが、
彼があるカテゴリーにおいて、正真正銘「今季世界一」なのです。

そのカテゴリーとは、ジュニア、そして、ユースという、
「年齢によるカテゴリー別」内でのこと。

最も一般的な世界ランキングは、
シニアカテゴリーと呼ばれる全年齢が共通のもので、
現時点においては、アメリカのタイソン・ゲイ選手が1位となっています。

過去記事:男子100m、世界陸上2013開幕前の世界のトップ10選手は彼らだ!

同時にあまり表向きには知られていませんが、
20歳未満であるジュニア、18歳未満であるユースカテゴリーにおいて、
今年2013年の世界トップに君臨するのが、桐生選手なのです。

しかも彼は、ジュニアカテゴリーにおいて、
世界記録である10秒01に並び、
世界記録保持者として、名前を刻むまでになっているのです。
※現在の男子100mジュニア世界記録保持者は、
2003年にトリンダードトバコのダレル・ブラウン選手です。

では、彼は世界記録保持者なのかと言うと、
実はそれがそうではないのです。

不運にも計測機器の不備を理由に、
世界的には公認記録としては、認められずに終わりました。

参考記事:産経ニュース/日本陸連が不備認める 桐生の記録非公認を受け

ただ、最終的に記録としては非公認には終わりましたが、
彼のパフォーマンスは世界ジュニア、そして、ユースカテゴリーにおいて、
世界一として今、世界からの注目を浴びているのです。

また、17歳という年齢と、
シニアレベルにおいて、世界一や、
世界記録に絡むことがないアジアエリアからの新星の登場に、
世界は「期待」と同時に、まだまだこれからの伸びには、
「未知数」というどっちつかずの見解があるのも、事実。

つまり、

「ジュニア選手がそのまま、シニアレベルでも、活躍出来るかは確証がない」

という声が強いのです。

彼は今回の世界陸上モスクワ大会にて、
日本代表として、初の決勝進出、
そして、夢の日本人初9秒台(=同時に日本記録達成)、
加えて、世界的にはジュニア、ユースカテゴリーの選手が、
どれだけシニアカテゴリーの選手と渡り合えるのか、
そんな期待を背負い、果たして、どれだけのパフォーマンスを発揮出来るのか。

ただ、間違いないのは、
世界陸上の場で9秒台を出す事が出来れば、
それは、上記した期待は一瞬にして満たしてしまう、
そんな可能性も十分です。

とにかく、シンプルに、
彼には「9秒台」を期待しましょう。

日本の桐生選手を越えて、
世界のKiryuになれるのか。


posted by sekaisaisoku at 11:19| Comment(0) | 世界陸上2013モスクワ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月08日

【世界陸上2013】フランスに新たな弾丸スプリンターが登場!

今回の世界陸上2013モスクワ。

世界から強豪たちが続々と集まって来ています。

ジャマイカからは世界王者のボルト選手、今季世界ランキング3位のカーター選手。

アメリカからは王者奪還を目論むガトリン選手。

イギリスからはイギリス陸上界の新たなスター、ダサオル選手。

そして、ここに、また1人、フランスを背負って立つ、
新たなスター選手が誕生しようとしています。

彼が代表するのは「フランス」。

フランスと言えば、
フランス記録保持者で、前回の世界陸上2011大会にて、
100mは惜しくも4位に終わるも、200mにて銅メダルを獲得した、
クリストファー・ルメートル(Christophe Lemaitre)選手がいます。



彼はもちろん今回の世界陸上2013フランス代表の座を順当に掴んでいるわけですが、
そんな彼の存在が少しかすんでしまうくらいに、ノリに乗っている選手がいるのです。


その彼の名は、ジミー・ヴィコ(Jimmy Vicaut)選手。



ルメートル選手もジュニア時代から注目を浴び、
現在は23歳と男子陸上選手としてはまだ若い方なのですが、
ヴィコ選手はルメートル選手よりもより若い、21歳。

そして、国際デビューは既に飾っています。

前述のルメートル選手が4位となった世界陸上2011大会にて、
ヴィコ選手はルメートル選手の2つ後ろ、決勝6位という成績でフィニッシュしています。

ところが、その彼が今年は記録を更新し続けています。

世界陸上2011では、決勝にて10秒27というタイムをマークしましたが、
今年は自己ベストを一気に更新して、9秒台に突入。

しかも、彼は既に3回も9秒台を今年マークしているのです。

現在の自己ベストは、
今年のフランス選手権準決勝にて出した、9秒95。

ルメートル選手が持つ、フランス国内最高記録である9秒92に、
後0秒03と迫る記録です。

ヴィコ選手は今年のこの勢いを上手く、
世界陸上2013の決勝にぶつけてこられるのか?

そこで、チームメイトのルメートル選手より先着し、
フランスの第1人者となるばかりか、
9秒92のフランス最高記録更新、そして、
世界のメダリスト入りとなるのか???

それとも彼に触発されて、ルメートル選手が調子を取り戻して、
フランスナンバー1としてのプライドともに、
表彰台に上ってくるのか?

ヴィコ選手の活躍は、
今回の100mにまた1つの波乱を巻き起こしそうです。

期待は高まるばかりです。
posted by sekaisaisoku at 21:23| Comment(0) | 世界陸上2013モスクワ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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